中華パッドに勝るコスパのタブレットが大成功! アップルも恐れるiPad泣かせなブランドがきてます…

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 早くもスマートフォンならびにタブレットブームが一段落してしまい、すでに停滞期を迎えつつある先進国市場を尻目に、いまもグングンと伸び続けている前途有望なマーケットとは? この問いに対して、やはり最初に思い浮かぶのは、とにかく勢いが衰えない中国市場の魅力ではないでしょうか…

 とはいえ、その次に台頭してきている独特なるインド市場に目を向けてみるならば、そこには今後の新アプリやサービスのターゲットとして非常に大きな可能性が秘められている現状を見てとることができるでしょう。例えば、上の画像は、米調査会社のIDCが発表した「Worldwide Quarterly Tablet Tracker」レポートに基づく、昨年のインドにおけるタブレット出荷台数の推移を示しているデータなのですが、四半期ごとにグングンと売上を伸ばして、なんとインド国内市場での2012年中のタブレットの総出荷台数は、前年比901%増という驚異的な伸び率を記録して300万台規模に!

 もちろん、この300万台という数字そのものは、それほど世界的にビッグな出荷台数ではないものの、同じ2012年中でも第1四半期は10万台を少し上回るレベルのタブレット出荷台数に過ぎなかったのが、早くも半年後の第3四半期中には国内出荷台数が100万台の大台に乗ってきており、いかにいまインドのタブレットユーザー層が急速に拡大しているのかを把握することができるでしょう〜

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 ちなみにインドのタブレット市場で最も興味深いのは、いわゆる「ノンブランドタブレット」とも呼ばれる、中国では「中華Pad」ならびに「中華タブレット」として売れているAndroidタブレットの存在感です。上のグラフ画像では、販売価格が2万円台を下回る7インチサイズ以下のAndroidタブレットがインドにおける全出荷台数に占める割合が示されていますが、実に全体の8割に迫る規模へと伸びてきています!

 タブレットといえば、まずはアップルの「iPad」ありきで普及してきた市場が少なくない中で、インドにおけるアップルのiPadシリーズやサムスンのGALAXYシリーズのタブレットのブランド力は非常に小さな限られたレベルでしかありません。一方、いま最もインドで売れに売れまくっているタブレットは、Micromax、HCL、Karbonnという、日本では馴染みの薄い国内3大ブランドの人気に絞られてきているようなのです…

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 インドブランドのメーカーなんて? などと侮っていては、これからのIT市場の発展を見誤ってしまうやもしれませんよ。例えば、上の写真は、インドの3大タブレットメーカーの一角を形成するKarbonn Mobilesから昨年末に発売された「Smart Tab 1」なのですが、すでにインドでは知る人ぞ知るタブレットとして、爆発的にヒットしたモデルとなっているのです〜

 中華パッドをも駆逐してSmart Tab 1が大々的に売れた最大の理由は、なんと6990ルピーという日本円にして1万円を切る価格設定ながら、当時は最新のOSとなるAndroid 4.1(Jelly Bean)を搭載していたポイントにあります。このSmart Tab 1の発売時点で、Android 4.1を採用して1万円を下回るタブレットなど世界で他には見当たらず、ついに中華パッドを超えるコストパフォーマンスのAndroidタブレットがインドから誕生! その話題性から売れに売れまくり、Smart Tab 1は、それまであまりタブレットメーカーとしては知られていなかったKarbonn Mobilesの知名度を、一挙に高めるヒットモデルの役割を果たしたのでした。

065d Smart Tab 1は、単に世界最安のAndroid 4.1対応のタブレットとしてデビューしたのみならず、なかなかのスペック完成度でも周囲を驚かせたそうです。例えば、AndroidタブレットではARMコアのプロセッサーが一般的な中で、MIPS Technologiesが新たに開発した1.2GHzプロセッサーを採用し、高性能なMIPSベースのプロセッサーで世界初のAndroid 4.1を搭載したタブレットとしても、Smart Tab 1は好評でした。また、3G接続のインターネット利用を連続7時間可能にするバッテリー性能は、中華パッドの常識的なスペックを上回り、世界の他の地域での発売を強く望む声まで上がっていたのだとか…

 まだ現段階では、インドのタブレットメーカーが注力しているのは急成長を遂げる国内市場であるため、中華パッドのような世界的な浸透力という意味ではインパクトが限られているものの、13億に迫る世界で中国に次ぐ人口を誇るインドの市場規模を無視できないばかりか、将来的には世界の他の市場へも進出してくる展開が十分に考えられます。あまり注目を集め切れていない早い段階で、こうしたインドのブランドと手を組み、その膨大な可能性を秘めたユーザー層へと新開発のアプリやサービスを売り込んでいく! そこに隠れる大きなビジネスチャンスをものにできるかどうかは、開発者の手腕にもかかっているのかもしれませんよね。

Karbonn Mobiles
http://www.karbonnmobiles.com/

IDC
http://www.idc.com/