変わりゆくモバイルゲームの常識…寝ながら読書プレイが世界標準?

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 スマートフォンやタブレットでゲームを楽しむユーザーが増加の一途をたどり、ついに専用ゲーム機の存在すら脅かす力を振るうようになってきたようですが、そうなると、新アプリやサービスの開発者にとっては、どうすれば一攫千金の夢さえかなえてくれるヒット作を世に送り出せるのか? その究極の解を見出すことが最大の関心事となってきますよね…

 一言でスマホゲームと称されても、そのプレイスタイルは千差万別でしょうけど、ここで意外なる世界で人気の利用背景が明らかになっていますよ。上のグラフ画像は、あのモバイル業界の雄たるNokiaが、今後のスマートフォンユーザーのトレンドを見極めるべく世界的に実施したアンケート調査の結果を示すデータなのですが、世界のスマホユーザーが最も好むモバイルゲームの利用場所はベッドの上! 就寝前のリラックスプレイから寝苦しい夜のコンパニオンとしての役割まで、まさにスマートフォンが寝床でも手離せない非常に重要な役割を果たしている様子がうかがえますよね。

 もちろん、通勤や通学に利用する電車やバスの中など、外出先での移動中のゲームプレイも人気はありますが、圧倒的に多いのは屋内でのプレイで、もはやテレビを見ている時でもトイレに入っている時でも、片時も家の中でスマホゲームがやめられない〜そんなふうにユーザーの心をとらえて離さないアプリが登場してきているのが分かります。

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 ところで、いざ素晴らしいアイデアのゲームアプリやサービスの開発を始動させるに至ったとして、そのターゲットとするプラットフォームの選択に関して、新たな動向も判明してきていますよ。上のグラフ画像には、昨夏に米調査会社のIDCおよびApp Annieが共同で実施した調査に基づく「Portable Gaming Spotlight, 3Q13」リサーチレポートのデータが示されていますが、実際に世界のスマートフォンゲームをプレイするユーザーが利用しているプラットフォームの内訳は、当然ながらトップがAndroidとはなるものの、意外にiOSユーザーの比率は世界的には多くないことが見てとれるのではないでしょうか! むしろ気になるのは、All Othersの欄に含まれる「その他」のプラットフォームで、実は世界ではWindows Phoneユーザーの伸びが顕著になり始めているんですよね…

 なお、世界全体でとらえたスマホゲームユーザーの平均年齢は40代前半で、男女比に関しては、女性ユーザーが男性ユーザーを上回る傾向も発表されていますよ。より女性のハートをつかめる、しかも若者のみならず中年ユーザーさえ取り込める新作ゲームアプリの需要は非常に大きいようですし、iPhoneやAndroidスマートフォンという二大プラットフォーム以外にも目を向けてみると、さらに可能性は開けてくるのかもしれませんね。

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 さらに、今度は2013年6月における、ニンテンドー3DSやPlayStation Vitaなどの専用ゲーム機も含めたモバイルゲームユーザーの米国市場での内訳を示す上のグラフ画像からは、さすがはiPhoneならびにiPad人気が顕著な米国市場ならではの、iOSのトップシェアが目立つデータとはなっているものの、いまやAmazon.comが送り出したオリジナルなAndroidタブレット「Kindle Fire」のゲームユーザー比率が無視できない存在となっていることが明らかに! 米国内の全Androidタブレットユーザーよりも、ついにKindle Fireユーザーの方が、ゲームユーザーベースでは上回ってしまっているという衝撃の事実が飛び出してきていますね〜

 元々は電子ブックリーダーとしての役割を果たすべく登場してきたはずのKindle Fireでしたが、その専用アプリマーケット「Amazon Appstore for Android」でゲームをダウンロードしては、読書の合間にプレイしまくるユーザーが少なくないというのは、いまだ電子書籍という市場の立ち上がりが遅れている日本国内からは想像し難い現実でしょうか。しかしながら、このAmazonユーザーを狙う戦略には、うまくいけば最小投資でアプリダウンロードランキングの上位を獲得しやすいというリサーチデータも出てきていますし、ここは目のつけ所なのかもしれませんよ。

 なお、今回のIDCとApp Annieの共同調査でユーザーから挙がってきたリクエストの中でも顕著だったのは、もっと自由にマルチプラットフォームでプレイできるゲームアプリの登場です。どんなにiPhoneが好きでも、いつも同じスマートフォンでゲームプレイを進めるのではなく、読書はKindle Fireで行なって、そのままプレイを継続したり、Windows Phoneのようなビジネスユースのあるプラットフォームでも、やはり同じゲームアプリがプレイできるようにしてほしい…といった多彩なアプローチもこなせるヒット作の誕生こそ、いま最も待ち望まれているのかもしれませんよね。

IDC
http://www.idc.com/

App Annie
http://www.appannie.com/