スマホが普及してしまった世界の果てに大ヒットするモデルとは? スマホ超普及大国の運命から先読み…

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 このところ日本国内でもスマートフォンの普及が加速しているとは言われるものの、いまだにガラケーと呼ばれる、昔ながらのフィーチャーフォンを使っている人を見かけなくなったわけではないですよね…さすがに携帯電話を持っていないという非ユーザー層こそかなり少なくはなったものの、引き続きスマートフォンへの買い替え需要で市場が潤う可能性がないわけではありません。でも、世界には、もうスマートフォンしか使われているのを目にしない国だってあるのです!

 そんなスマホの超普及大国の筆頭が、実は隣国の韓国であることをご存知でしたか? 例えば、上のグラフ画像は、米調査会社のFlurry Analyticsが発表した、韓国におけるスマートフォンユーザー数を世界のユーザー数推移と比較している貴重なデータなのですが、いまだにグングンと右肩上がりにスマートフォンユーザーが伸び続けている世界市場を示したレッドカラーの折れ線(今夏の時点で前年比81%増)とは異なり、すでにブラックカラーの折れ線で示された韓国のスマホユーザー数は2012年に入ってから動きが止まってしまっています。中には販売が伸びずにユーザー減少となった月まで報告されており、もはや韓国のスマートフォン市場は飽和状態に達してしまっている様子を見てとれるのではないでしょうか〜

 とはいえ、この韓国のグラフデータで別の興味深い点は、世界の伸び率を大いに上回る劇的なスマートフォンの売れ行きを記録した時期として、2011年半ばから2012年初めにかけて、爆発的にヒットしたスマホがあったという実態も浮かび上がってきます。なんと韓国では、この時期にサムスンが初の「GALAXY Note」シリーズをリリースし、あの独特のスタイラスの操作感が人気を呼んだことから、フィーチャーフォンからスマートフォンへの買い替えが著しく進んだことが明らかにされていますよ。

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 ところで、Flurry Analyticsが2013年8月に実施した調査では、韓国におけるiPhoneならびにAndroidスマートフォンのアクティブユーザー数が3,352万7,500人を突破したことが確認されていますが、そのメーカーシェアの内訳は、なんと断トツでサムスンが同国市場を支配してしまっていることが判明しています! もちろん、いまを時めく世界ブランドとなったサムスンなので、ホームグラウンドとなる自国の市場でシェアが高いのは当然でしょうけど、アップルが本場の米国において、BlackBerryが本場のカナダにおいて、ノキアが本場のフィンランドにおいて、軒並み人気の下降傾向に苦しんでいるのとは対照的に、韓国での熱狂的なサムスン人気は注目すべきトレンドでもあるかもしれません。

 なお、サムスンが独占的に確保しているシェアの残りも、やはり韓国メーカーのLGエレクトロニクスとPantechが、ほぼ人気を二分しつつ、実に85%もの韓国スマートフォンユーザーが、自国ブランドのモデルを使っていることが明らかにされています。この状況も、かなり世界的に見ると異例のようですね…そういう圧倒的に海外メーカーには不利な韓国において、アップルが14%のシェアを取れるほど食い込んできているのは、まさに驚くべき健闘ぶりだとの評価まで出されていますよ。

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 海外メーカーの参入余地が非常に少なく、国産ブランド人気でスマートフォンの普及が一気に進み、ほぼ全国民が1人1台のスマホまたはタブレットを所有するようになった時、その飽和状態を迎えた市場は、今後どのような展開を辿っていくのでしょうか? やはり、こうなってしまった以上は2台目需要を開拓していくしか道はないのでしょうか? 実は韓国のスマートフォン市場を、この問いに対する最初の答えが出るモデルマーケットとして捉え、これから順番に停滞期へと入る先進諸国市場の未来を占おうとする研究まで出てきていますよ。インターネット普及率やオンラインゲームブームなどでも、世界に先駆けて、飽和市場の未来形を示してきた韓国ならではの貴重なデータが、これからスマホ業界でも活かされていくわけですね。

 ちなみに韓国のスマートフォンならびにタブレット市場で顕著になりつつある特徴は、ファブレットとも呼ばれる、5インチから7インチサイズの大型スマートフォンの人気急上昇ぶりです! 上のグラフ画像に示されているように、世界的にはファブレットはニッチなニーズしか獲得できておらず、そのユーザー層は全体の7%にしか達していませんが、なんと韓国のファブレットユーザーは、すでに全ユーザーの4割を超える勢いで増え続けているんですよね〜

 それと同時に、世界的にはタブレットが売れに売れてパソコン市場を脅かすほどの存在となっているにもかかわらず、興味深いことに、韓国ではファブレット人気の煽りを受ける形で、タブレット利用者層が縮小し始めています。同じことが、コンパクトサイズのスマートフォンユーザー層にも見られており、スマートフォンとパソコンの中間を行くファブレットユーザー層の拡大こそが、スマホブームの第2の波を支えるとまで見られているんだとか!!!

 いまだにガラケーからの買い替え需要にも支えられている日本のスマートフォン市場は、飽和状態に辿りつくまでは、まだ少し時間がかかるかもしれません。とはいえ、いずれはその需要にも限界が訪れることでしょう。その先に来るブームを先読みする形で、スマートフォンとしてはビッグでも、タブレットとしてはミニサイズな、まさに両者のメリットを堪能できるようなカテゴリーの新アプリやサービス開発へと挑む…このビジネスチャンスをものにすべく先手を取って動けるかどうかが、ポストスマホブームで舵を握れるかどうかの分かれ目になってくるかもしれないですね。

Flurry Analytics
http://www.flurry.com/