ついにスマホユーザー数が5億を突破! 1年足らずで速攻買い替え…な超魅力の中国スマホ市場で勝利する秘訣とは?

063a

 スマートフォンへの買い替えが進み、伸びに伸びてきた市場も、このところは停滞気味の傾向に落ち着き始めているといった厳しい現実もある中で、いまも驚くべき急成長を維持しているマーケットが存在しています。中でも、とうとう今年に入って世界最大のスマートフォン大国となった中国は、これまでトップだった米国を抜き去った後も、その勢いは止まることなく加速する一方のようですよ…

 例えば、上のグラフ画像は、中国の調査会社のUmeng Analyticsが発表した、2013年第2四半期(4〜6月期)に至るまでの中国のiOSならびにAndroidユーザーの推移を示したデータですが、ついに最新の統計では中国本土におけるスマートフォン&タブレットユーザー数が5億を突破! 日本の総人口の4倍以上の膨大な数に上る人々が、すでにスマホユーザーとして積極的にアプリを利用しているということを考えれば、この巨大市場の魅力は計り知れないものがあると言えるでしょう。

 なお、中国市場の恐るべき特徴は、同四半期に3億4000万人を記録したAndroidユーザー数、1億5000万人を記録したiPhoneおよびiPadユーザー数ともに、なんと半年前から倍増してしまっているというポイントにあります!!! このままの成長スピードが、いつまでも続くという保証はありませんけど、まだまだ中国にはスマートフォンやタブレットを欲しがる潜在ユーザー層が、ふんだんに控えているという事実を忘れてはいけませんよね。日本では皆無に近いWindows Phoneユーザーでさえ、いまや中国内には700万人以上も存在することまで明らかになっていますよ〜

063b ところで、スマートフォンやタブレットメーカーにとっては、もちろん新規ユーザーの獲得こそが重要な目標に掲げられても、いかに既存のユーザーへと新モデルへの買い替えアップグレードを勧められるかが、今後の成長確保の上では非常に大切なポイントとなってきています。残念なことに日本国内では、携帯電話会社とユーザーが結ぶ2年契約などのせいで、どんなに魅力的な新モデルが発売されても年契約の満了月でなければ買い替えられない不自由さが付きまといますけど、こうした制限がほとんどない市場の魅力とは?

 実は中国ではSIMロックフリーに加えて、デュアルSIM対応も一般化しており、ユーザーの新機種への速やかな買い替えを渋らせる携帯電話会社からの縛りが皆無に近いことが大きな特徴となっています。そして、その驚くべき結果を示したグラフ画像をご覧ください。中国内のAndroidユーザーが、一体どれほどのサイクルで新モデルへの買い替えを進めているのかが調査されていますが、なんと15か月以上に渡って同じスマートフォンを使い続けているという、グラフ内でオレンジカラーで示されたユーザー層は、全体のわずか1割のみ! 大半のスマホユーザーが1年以内に次々と新モデルへ買い替えるほか、ブルーカラーで示されているように、ほぼ半年ごとに新モデルを購入しては乗り換えるというユーザー層さえ少なくないことが判明しています…

 えっ、中国では毎年のように新しいスマートフォンへユーザーが買い替えてくれるのが普通なの? この実態に対しては、日本国内の携帯電話業界から羨望の眼差しが向けられることになりそうですけど、当のAndroidを開発するグーグルの内部にさえも衝撃が及んでいるようです。iPhoneとは大きく遅れを取っている課題として、Androidスマホは最新OSへのアップグレードの保証期間が短いという現実問題を抱えていますが、この事態を解消すべく、グーグルは「Google I/O 2011」カンファレンスにおいて、新モデル発売後の18か月間は迅速な新OSへのアップデートを保証するガイドラインを発表。その背景には、さすがに購入してから1年半は使い続けるであろうという常識的な観念があったのですが、中国のスマートフォンユーザーの買い替えサイクルは、これをはるかに上回る速度で進んでしまっているという訳ですね〜

063c

 なお、これから中国市場を目指すのであれば、決して忘れてはならない特殊な事情が存在することにも目を向けておきましょう。海外から中国本土の携帯電話ユーザーへ果敢に新モデルを投入してアプローチしたものの、いまことごとく中国メーカーにシェア争いで敗れ去ってしまっているという厳しい結果が突き付けられているのは、一体なぜなのでしょうか?

 例えば、上のグラフ画像には、Androidスマートフォンユーザーが、主にどのようなネットワークにてデータ通信サービスを利用しているのかが示されていますが、下部の中国本土での利用実態を示すグラフデータでは、とっくの昔に日本では過去の遺物となってしまっている2Gのスローなデータ通信方式の利用者(ブルーカラー)が、いまだに中国では約4割に上っていることが分かります! 次々と世界では4G LTEなどの高速データ通信に対応した新モデルが投入されてきていますけど、いくらそのような新モデルを発売しても、そもそも中国では使えないので、だれも見向きもしなかったりするというのが現実のようですね…

 逆に2Gや3Gなど、やや速度では劣るものの、それでも魅力的な端末をリリースすることで、中国ユーザーの心を掴んで大成功している国内メーカーは少なくないみたいです。この現状を押さえてみると、あまり高速なデータ通信環境を必要とせず、やや通信速度が限られる場所でも思う存分に使える新アプリやサービスの需要が、意外と中国では予想以上に大きいことも見えてくるのではないでしょうか。

063d

 なお、そんな中国市場の特性をも考慮しつつ、せっかく苦心して開発したアプリが完成したとして、Androidユーザー向けにGoogle Playへとリリース〜という展開が日本だと普通の流れだと思いますけど、ここもやはり中国本土では常識が通用しません。iPhoneでは脱獄こそが最もメジャーな利用スタイルというお国柄なだけあって、さすがに一筋縄なアプローチではリーチできかねますよ。

 例えば、上のグラフ画像では、中国本土のAndroidユーザーが、いかにして対応アプリをダウンロード&インストールしているのかが示されていますけど、なななんとGoogle Playの利用者は、グラフ内でオレンジカラーにて示されているように、わずかに全体の5.6%のみ! 実に7割以上のユーザーは、俗に「野良アプリ」などとも呼ばれる、正規のGoogle Playではなくサードパーティーが独自に提供するアプリマーケットから好みのアプリを入手してきていることが分かりますよね。

 まだまだ伸び続ける膨大な可能性を秘めた中国市場…ではあるのですが、中国ならではのユニーク極まりない環境を考慮して、ここは地域に根ざしたアプリ開発を進めることこそが、成功の大きなカギを握っているようです。ただし、うまく中国ユーザーのハートをキャッチすることさえできれば、一気に上昇気流に乗るのも夢ではないですよ!

Umeng Analytics
http://www.umeng.com/