なぜ海外ではペットとiPadの相性がよすぎるのか? ヒットメーカーの秘訣戦略に迫ってみよう…

073a 当初はアーリーアドプターたちが先を争って入手するに過ぎなかったスマートフォンやタブレットも、いまではすっかり老若男女を問わず幅広く利用されるに至ってきました。大人のユーザーだけではなく、子どもの教育にフル活用されているようですし、どういうわけか主に海外ではペットを飼っている人との相性がいいだなんて実態まで判明してきてますよね…

 それにしても、日本国内でもペットブームがアプリの世界にも押し寄せてきてはいるようですが、どうやら世界的なトレンドとは少し異なってもいるみたいですね。例えば、左のランキング画像は、Applivが発表した今冬の動物・ペットカテゴリーに位置づけられるiPhoneならびにiPadアプリの人気順位を示したものですけど、上位ランクの大半はキュートな動物たちの姿に癒されるゲームですとか、育成系のゲームアプリで占められており、他は自慢のペット写真を共有するようなコミュニティー系か飼育に役立つティップスなどを収録した情報系ばかりが目立っています。

073bところが、海外でヒットを飛ばしてきたアプリには、驚くべきことに別の異なる共通点がありますよ。例えば、こちらは「Pet Acoustics」という有料アプリなのですが、なにやら数多くのカテゴリー別に音楽データが収録されているようです〜

073c とはいえ、実はその音楽は人間が聴くものではありません。なななんと、Pet Acousticsには、犬、猫、馬が喜ぶリラクゼーションミュージックばかりが集められており、ペットに聴かせて安らぎを与えたいという飼い主の願いをかなえてくれる仕様となっていますよ! 動物の聴覚は人間よりも優れているため、それぞれの動物が好む音の周波数や波長は異なりますけど、Pet Acousticsは各動物の特性を分析して最も適したセラピー音楽を流せるように仕上がっているんだとか。ちなみに購入したユーザーからは、続々と好評価が寄せられており、自動タイマー再生機能などなどのアップデートも順調に行なわれているようですね。

073d ペット好きなユーザー向けのアプリと言われると、ペットを飼っている人間のユーザーばかりが思い浮かんでしまうかもしれませんが、いま海外で凌ぎを削るペット向けアプリの秀作には、動物のペットをユーザーにしてしまうという趣向のものが目立っていますね! こちらの「App For Cats」は、まさにネーミングの通り、猫にアプリ画面を見せると面白がって遊びまくるというコンセプトに仕上がっており、飼い主からは飼い猫が楽しくプレイしている姿が愛らしくてたまらない…といった好評レビューが続々と届いています。ちなみに、こちらも有料アプリとして売り出されていますよ。

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 ちなみに、この種の猫に画面を見せては遊ばせるタイプのゲームは非常に豊富にそろっていて、他にも「Catch The Mouse Cat Game」などの代表的なアプリがありますが、さらに捻ったアイデアで攻めるのが「Paint for Cats」です。Paintと言うと、お絵描きアプリが一般に頭に浮かぶと思うんですけど、まさにPaint for Catsは、ペットの猫に絵を描かせられるコンセプトに仕上がっていますよ。

先ほどまでに紹介したApp For CatsやCatch The Mouse Cat Gameと同様に、基本は猫に画面を見せると、その中を走り回るネズミなどを猫が追いかけるというゲームなんですけど、Paint for Catsは、そのプレイ中に猫がタッチしたポイントがキュートな絵画になっていく仕組みで、作品を展示することもできたり、やや高度な完成度が光っています! それだけに、他のペット向け有料アプリよりも高額な価格設定が行なわれ、それでも飛ぶように売れていっているという成功作のようですね〜

073f もちろん、ペット好きなユーザーをターゲットにするアプリは、ただ動物に遊ばせるものばかりではありません。しかしながら、ペットの動物をユーザー対象に加えることを忘れない作り込みがヒットの要因ともなるようです。例えば、ペットの写真が撮れる「PetSnap」は、それだけでは数ある他のアプリと変わりませんが、上手にペットの写真を撮るのって意外と難しい…というユーザーの悩みを解消すべく、犬や猫が思わずカメラの方を向いてくれるように注意を引くことができるシャッター音が32種類も収録されています!

 ちなみにシャッター音に選ばれた音声は、一般的な仲間の犬や猫を思わせる鳴き声に加えて、小鳥やラマなど、ユニークな設定も用意されており、飼い主のユーザーからは、思わぬ音声が自分のペットに気に入られちゃったなどなど、こちらも他のペット向けアプリよりは、やや高額な販売価格であるにもかかわらず、なかなか好評な売れ行きでもあるようですね。

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 もちろん、日本からは「バウリンガル」のiPhoneアプリも誕生し、犬の声を解析しては人間の言葉に変換してくれるコンセプトが話題を呼んだりはしましたが、ペットの動物を一ユーザーに見立てるコンセプトのアプリの大ヒットは、あまりこれまでに放つことができていないというのも現状のようです。しかしながら、もっとこの分野に注力して世界の波に乗っていくべき理由は十分すぎるくらいありますよ!

 例えば、上のグラフ画像は、アニコム損害保険が昨夏に日本国内で実施したオンライン調査結果に基づくデータを示したものですが、4300名を超えるペットの飼い主からの回答者のうち、なんと97.1%もの高い割合でペットに定期的な健康診断の受診が大切との考えを持っている人が存在していることが分かります。人間と違って、基本的に保険診療の対象外となるペットの高額医療に関しても、健康診断によってペットの疫病の早期発見および早期治療を望む男女は非常に多いことが明らかになっていますね。もしも健康診断でペットに異常が見つかった場合、なにはともあれ急いで治療を開始すると回答した人も過半数に上っていますよ。

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 一方、先ほどと同じ回答者に対して、自分自身は定期的に健康診断を受診しているのかどうかを尋ねた調査結果が、上のグラフ画像に示されていますが、なんとペットに対しては97.1%が健康診断を受診させる意向にあるのに対して、自らは健康診断すら受けていないとの回答者は2割近くに上っています! 自分の健康診断はしないが愛犬の健康は気になるという正直な感想もありました。つまり、多くのペットの飼い主は、他のものにはそれほどお金をかけずとも、可愛いペットにだけはお金は惜しまないという傾向が強いことが分かりますね。

 とすると、ペットオーナーほど有料のiPhoneやiPadアプリでもヘビーユーザーになって購入してしまう可能性が高いという指摘も、やはりあながち外れてはいないことが理解できるのではないでしょうか。目の中に入れても痛くはないキュートなペットのためなら…とユーザーを唸らせられる高い完成度の新開発のアプリやサービスを送り出すことができれば? そこに隠れるビジネスチャンスは、まだまだ無限大なのかもしれませんよ〜

アニコム損害保険

http://www.anicom-sompo.co.jp/