中国は本当にスマホ大国なのか…現地で人気のアダルティーなアプリ需要まで徹底解説!

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 スマートフォンとタブレットを初めて手にするユーザー層の需要が、すでに先進国では落ち着きを見せ始めたことを受けて、やはりこれからは新市場になる発展途上国へも積極的に目を向けていかねば…そんな思いで2014年を迎えられた開発者の方々は少なくないことでしょう。とりわけ2013年中に、これまでiPhoneやAndroidスマートフォン発祥の地として世界最大のスマホ王国であった米国を抜き、ついに驚きの5億を超えるスマートフォンユーザーを抱える超大国となるに至った中国大陸へと熱い視線を送っている人も多いのでは?

 ところで、こうしてユーザー数のみに着目していれば、確かに中国という市場は大きな魅力に映りますが、どれほどスマートフォンやタブレット向けのアプリやサービスの新市場という観点で成熟してきているのかに関しては、他にも興味深いデータが出そろってきています。例えば、上のグラフ画像は、由緒ある英オックスフォード大学の研究機関となるOxford Internet Instituteが「Information Geographies」プロジェクトとして実施した、世界各国のインターネット普及率を示したデータなのですが、レッドカラーの色が濃くなればなるほど、その国でネット利用が進んでいることが明示されてはいますけど、このデータで見る限りは、まだまだ中国など後進国の位置づけでしかないことが如実に表われていますよね!

 急速に全体的なユーザー数こそ伸ばしてきてはいるものの、やはり元々の人口が膨大ですから、実際にはまだ大半の市民がスマホもネットも利用していないというエリアが国内に無数に存在しています。同じ観点から、上のグラフデータでは、次なる超大国のインドという市場に目を向けてみても、実は現時点でも非常に立ち遅れたままであることが明らかなのではないでしょうか。一言で新興市場に今後の可能性を感じて注力すると口に出すのは簡単ですが、現状は市場でのユーザーへのリーチが困難を極めてしまっているという課題を抱えてもいるようですよね〜

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 いくらBRICsという新興成長大国の市場に魅力があるとはいえ、いまだ新アプリやサービスの開発ターゲットという意味合いでは重要性が薄れてしまう現実は、オランダの調査会社のDistimoによって発表された、昨夏の全世界のiOSならびにAndroid向けアプリの売上高の国別内訳を示した上のグラフデータでも明白に示されています。トップの巨大シェアのブルーカラーが表わす米国市場、続く大きなレッドカラーのシェアで表わされた日本市場のみで、もはや全世界のApp StoreならびにGoogle Playの過半数を軽く突破する売上高が叩き出されていますよ!

 一方、このところ大注目と評されるロシアのアプリ市場規模も、世界的に見るならば全体の2%という微々たる影響力に過ぎず、圧倒的なユーザー数の急成長が期待されるインドに至っては、なんと世界全体の0.22%の売上を記録する市場規模に達したに過ぎないという、お粗末なシェアデータに終わってしまっています…将来の成長を見据えた投資という観点から発展途上市場へ力を入れることに大きな意義はありそうですが、いますぐにビッグな売上というリターンを期待し過ぎるのは無理がありそうですよね。

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 しかしながら、ここですぐにサジを投げてしまうべきではない理由が、国際復興開発銀行(IBRD: International Bank for Reconstruction and Development)によって発表された上のグラフ画像に示されています。富裕層でも貧困層でもない、いわゆる中産階級(Middle Class)の各国地域における台頭推移が明らかにされていますが、なかなか貧富の差が解消されないまま、イエローカラーの棒グラフデータが伸びてこないインドに対して、1990年代後半から急カーブで伸びてきたピンクカラーの棒グラフデータが示す中国における中間所得層の急増ぶりに注目してください!

 ほんの一握りの富裕層においては、当然ながら高価なスマートフォンやタブレットのユーザーが非常に多いのに対して、そもそも携帯電話さえ簡単には持てない貧困層が全国民の圧倒的大多数を占める〜これこそが発展途上国の実態ですけど、いまその中でも経済成長の恩恵を受けて、これまでは貧困層だったのに、やや生活に余裕も出始め、新IT製品の購入さえ夢ではなくなった中産階級層が増加の一途をたどり、その数が1億を突破する状況に至って、なお急増傾向の勢いが止まらないのが中国なのです。

 とりわけテクノロジー業界の移り変わりのスピードには目を瞠るものがあり、そういう意味では、いまでこそ売上に直結はしていない中国のスマホアプリ市場も、今後一気にリターンを期待できる変化を遂げてくることが予想できるでしょう。

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 なお、ここで意外中の意外とも呼べる、これから最も中国で期待の抱けるアプリコンテンツカテゴリーをご紹介しておきましょう。上のグラフ画像は、英調査会社のJuniper Researchが発表した「Mobile Adult Content – What’s Nexxxt?」リサーチレポートに基づくデータなのですが、これから3年後の2017年の世界のスマートフォンおよびタブレット向けアダルトコンテンツユーザー数の国地域別内訳のうち、世界最大シェアを占めるに至るのが、中国を中心とした極東地域に!!!

 同調査報告書では、2017年中に世界のスマホならびにタブレットでのアダルトアプリやサービスのユニークユーザー(UU)数が2億4300万人を突破すると予測されており、その中で不動のトップシェアを中国のユーザーが占めるようになるのは確実と発表されていますよ。中国では政治的な検閲こそ厳しいものの、アダルトコンテンツには寛容な風潮もあるようで、これまで人目を忍んで苦労して手に入れなければならなかったアダルト関連のコンテンツを、こっそりといつでも身近にダウンロードしてきては楽しめてしまう手軽さから、モバイルアダルトアプリの人気が国内で爆発的に上昇してきているんだとか。さすがにアダルトサービスの開発へと本格的に手を伸ばすことには抵抗があるかもしれませんが、こうした分野からヒットに火がつきつつある中国のアプリマーケットのサクセスストーリーには、今後の展開を見定めていくカギとなるヒントが隠されてもいそうですよね…

Oxford Internet Institute
http://www.oii.ox.ac.uk/

IBRD
http://web.worldbank.org/